お問合わせ アクセス サイトマップ
埼玉県狭山いきものふれあいの里センターは、財団法人 トトロのふるさと財団が指定管理をしております。
いきものふれあいの里センターへようこそ  団体利用ご希望の方はこちら   TOPへ  

思草(おもいぐさ)(「所沢市HPふれ里だより平成20年8月号」より)

今夏は猛暑との予報どおり、連日暑い日が続いています。さらに暑く感じさせるようなセミの大合唱ですが、彼らにとっては『命の歌』もう少し我慢してあげましょう。
 今はアブラゼミ、ミンミンゼミが賑やかですが、8月半ばにはツクツクボウシが鳴き始め、セミの季節もそろそろ終期へ向かいます。

 今年は8月7日が立秋ですが、一番暑いころです。
 道のべの尾花が下の思草 今さらになど物か思はむ
と、万葉集に歌われていますが、この頃になると、尾花(=ススキ)やミョウガの下にひっそりと咲いている思草(=ナンバンギセル)が見られるようになります。
 これには理由があります。葉緑を持たないこの1年草は、おもにイネ科の植物の根に寄生しているのです。
 長い柄の先に咲く花の形がパイプを思わせることから南蛮煙管(ナンバンギセル)と言われるそうです。
 うつむいてなにやら物思いにふけっているような風情のこの花。どことなく秋の風情を感じさせてくれます。

 日が暮れる頃散歩に出ると、畑や林の周辺で、カラスウリの花に出会えるかもしれません。夜活動するスズメガの仲間に花粉を運んでもらうのがねらいのようです。
 昼間はクサギにクロアゲハなどが蜜を吸いに来ています。オオシオカラトンボなども元気に飛び回っていますが、秋の使者アキアカネもまもなく山から下りてきます。

 虫たちが一番活発なこの時季、木は自己防衛のために、フィトンチッドを盛んに出しています。市街地より涼しい林の中、森林浴を楽しみながら歩いていると、秋の気配が見つかるかもしれませんよ。


   ナンバンギセル

  クサギとクロアゲハ

  オオシオカラトンボ


オニドコロ(「所沢市HPふれ里だより平成20年7月号」より)

 7月7日は七夕。今年は小暑と重なります。22日は大暑で暦の上では一番暑い時季となります。
 実際は梅雨明けが待たれる毎日ですが。

 梅雨の晴れ間をぬうように、ヒグラシ、ニイニイゼミが鳴き始めます。梅雨明けを待っていたかのように鳴き始めるのがミンミンゼミ、そしてアブラゼミが本格的な夏の訪れを知らせます。

 目立つ花はあまりありませんが、所沢の地名の由来になったとも言われるオニドコロが花を咲かせています。
 淡緑色の小さな花は涼しげです。つる性でどこにでもありますが、それ故すぐに刈られてしまいます。雄株と雌株があり、雄花序は直立し、雌花序は垂れ下がります。
 ハート形の葉が折り畳まれていたら、その中にはダイミョウセセリの幼虫がいるかもしれません。
 根は、太くなり曲がった根茎からひげ根が出ているのを腰の曲がった老人にたとえ、長寿のしるしとして、エビを海老とするのに対して、野老(トコロ)とし、お正月飾りにされたそうです。

 やはりつる性で、雌雄別株のアオツヅラフジも黄白色の小さな花を咲かせています。秋には藍黒色のきれいな果実が見られます。

 足下の小さな花はジャノヒゲ、ヒメヤブラン。華やかなところではヤブカンゾウやヤマユリ。これらはみんなユリ科の植物です。

 木ではリョウブの白い花が蒸し暑さを和らげてくれるようです。
 森林浴にもよい季節。今年生まれたシジュウカラやヒヨドリの幼鳥の声もしています。クロアゲハ、ヒカゲチョウ、ダイミョウセセリ。チョウにもきっと出会えるでしょう。


   オニドコロ雌株

   ダイミョウセセリ

    ヤブカンゾウ


今日の荒幡富士(2008年6月18 日)16時
                                

久しぶりの「本日の荒幡富士」シリーズです。

本日は、日差しが強く梅雨を忘れたかのような天気でしたが、夕方から曇って来ました。

荒幡富士から眺める富士山も、雲の中です。梅雨の季節に富士を望むのは難しいようですね。

木々は緑を濃くし夏」の到来を感じさせてくれます。

荒幡富士にはオカトラノオが、白い花を付け目を楽しませてくれますよ。

センターエリアは、木陰が広がり絶好の散策エリアです。

ですが、帽子や水筒など熱中症の予防策をお願いします。
 
                  

                    

カイコ

 6月10日、今年も飼っていたカイコが、繭を作り始めました。


 「懐かしい」
 「かわいい」
 「きゃ〜っ」
 何かと来館してくださった方々をお騒がせしたカイコたちです。



ムラサキシキブ(「広報ところざわ6月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

 今年は暦の上では6月10日が入梅。このころ咲く花にムラサキシキブがあります。実が美しいことで知られ、紫色の果実が重なりあっていることから、紫重実(むらさきしきみ)と言われ、紫式部になったとか、単に美しい紫色の果実を紫式部にたとえたとも言われます。学名のカリカルパも『美しい果実』という意味です。

 実ばかりもてはやされているようですが、ほのかに香る紫色のかわいい花です。また、庭などによく植えられているのは、ほとんど枝先の垂れ下がるコムラサキです。

 淡紅色の花びらを開くことのないナワシロイチゴ、青のツユクサ、淡紅紫色のホタルブクロの花も見られます。

 『飛ぶ宝石』とも呼ばれる、この時季ならではのシジミチョウ科の一群ゼフィルス。オオミドリシジミ、アカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミ。小さな妖精との出会いは梅雨の晴れ間の散歩を格別なものにしてくれるでしょう。


   ムラサキシキブ

     ツユクサ

  ウラナミアカシジミ


エゴノキの花も終わりです!

 足下に落ちたエゴノキの花を見て、ここにもエゴノキがあったんだと気づかされることも…
 低い枝先に、エゴツルクビオトシブミのゆりかごも見られます。
 ウツギの花も咲き、鳴きながら飛んでいくホトトギスに出会える日もあります。
 黄色い花を咲かせていたヘビイチゴは、赤い実を付けています。

 今年も茶畑近くの大きなシラカシの樹洞にニホンミツバチが営巣中です。そっと見守っていますので、注意してお通り下さい。
 スズメバチも活発になってきました。樹液や花の蜜を吸いに飛んでくることがありますので、近くに来ても、はらったり騒がずに行きすぎるのを待つようにしてください。

 すっかり緑が濃くなりました。

    ヘビイチゴ

エゴツルクビオトシブミ揺卵

    ナワシロイチゴ

 ナワシロイチゴの花は、可愛い色ですが、花びらを開くことはありません。
 晴れた日には荒幡富士周辺でハルゼミの声が聞かれます。5月は雨が多かったようですが、「今年は梅雨入りも早いのかな?」と空を見上げる今日この頃です。
エゴノキ薫る初夏の雑木林(「広報ところざわ5月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

 5月のイメージはさわやかな風と緑ではないでしょうか。林の中を散策するのにもとても良い季節です。ミズキ、ガマズミ、エゴノキなど白い清楚な花を咲かせている木々にも出会えます。

 エゴノキの花は、良い香りがしますが、地面に白い絨毯のように落ちた花を見つけて、初めて花が咲いていることに気づくことがほとんどです。見上げると、花が微笑みかけているようです。
 この木では小さな命も育まれています。葉を巻いて幼虫のゆりかごにしているのはエゴツルクビオトシブミ。
 エゴシギゾウムシは、花の蜜を吸い、実に穴を開け卵を産みつけます。
 エゴノネコアシアブラムシは芽に卵を産み付けますが、その芽は猫の足のように膨らみます。

 ツグミなども今月始めには北の国へ帰り、冬鳥たちに変わり、南の国からはカッコウ、ホトトギスなどが帰って来始めました。
 クロアゲハ、キアゲハ、アゲハ、ジャコウアゲハ。チョウの種類も増え、今月末には、アカシジミなど梅雨時だけに発生するゼフィルスの仲間も出始めます。


     エゴノキ

      ミズキ

    ジャコウアゲハ


春から初夏へ

 3月末から咲き始めたサクラも、最後に咲くウワミズザクラが先日満開になりました。
 芽吹きも急速に進み、日に日に緑が濃くなっています。足下にはコナラの雄花が落ちています。


 これは4月22日に、撮影したものです。
 柔らかい新葉に小さな幼虫や、オトシブミの仲間も見られるようになりましたよ。

春色の狭山丘陵

 このところ晴れの日が続きませんが、センターエリアは、日々春色が変化しています。
 木々の芽吹きが始まり、2、3日で思いのほか景色が変わります。


 これは4月15日に撮影したものです。
 また2、3日雨の日が続きそうですが、この週末はどんな風景になっているでしょう。
 今年もアカガエルのオタマジャクシが孵っています。チョウの数も増えてきましたよ。

サクラ、さくら、桜(「広報ところざわ4月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

  日本人にこれほどなじみの深い花はないのではないかと思う桜。ヤマザクラなどの約10種を基本に、園芸品種を併せると、300種以上あります。今では日本のサクラはほとんどが、江戸時代に作られたソメイヨシノ(染井吉野)といえます。
 在原業平が『世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし』と詠んでいますが、桜に春を感じ、その開花に一喜一憂するのは今も昔も変わらないようです。

 センターエリアでは、数は多くありませんが、3月下旬頃からソメイヨシノ、ヨウコウ、ヤエベニシダレ、ヤマザクラ、オオシマザクラが咲きます。そして最後におよそサクラらしからぬ花をウワミズザクラが咲かせるころ、同じバラ科のカマツカも白い可憐な花を咲かせます。

 桜に気をとられている内に、コナラ、クヌギ、オトコヨウゾメ。足もとではタチツボスミレ、ヘビイチゴ、キランソウ、ヤエムグラ。数々の花が次々咲いています。まさに百花繚乱。花に訪れるアゲハやベニシジミなどチョウの姿も見かけることでしょう。


    ヤマザクラ

   ウワミズザクラ

    ベニシジミ



 サクラ満開です!

 3月24日に咲き始めた「陽光」も、ほぼ満開となりました。
 今週末が見ごろだと思いますので、散歩がてらセンターにおいでください。
 

 
 
   3月29日  センターの玄関前の「陽光」


 サクラ咲き始めました!

 各地で桜便りが聞かれる頃となりました。
 センターの玄関前にある「陽光」も、3月24日に咲き始めました。
         

 これは、3月25日の写真です。暖かい日が続くようですので、今週末辺りが見頃になるかもしれません。

 例年アオイスミレに始まり、次々と咲いていくスミレの仲間もここ数日ほとんどいっせいに咲き始めました。
 シジュウカラも巣作りをしています。
 木々の芽吹きも始まり、春が押し寄せてきたような、狭山丘陵です。

 3月18日のいきふれ自然情報
 
  巡回中に、いきなり足元から楊枝の様なものが飛び立ちました。
  なんだろうと思い、近づくと、「トンボ」でした。どうやら、成虫で冬をすごす「ホソミオツネントンボ」のようです。
                  
  
  この日は、モンシロチョウやテングチョウ、ムラサキシジミやヤマトシジミなども飛んでいて、
  「春がきたなぁ」と感じさせてくれる一日でした。
  そのほかにも、草花が小さい花をつけていました。
  
  センターの玄関前にあるサクラ「陽光」もそろそろ咲き始めます。 
  みなさん、春の狭山丘陵に遊びに来てください。

      


  どうぶつ展示はじめています!

                  

 3月から展示、「狭山丘陵のどうぶつたち」を新しくはじめています。
 センターのまわりにいる「どうぶつ」や、アライグマなどの外来種について展示しています。
 さわって遊べる「展示」もありますので、センターにお寄りの際には、ぜひお立ち寄りください。

                          

            アライグマのあしあとはどれだ!        タヌキの「ためふん」ってなぁに?



下萌えわたる…(「広報ところざわ3月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

 春日野の 下萌えわたる 草の上に つれなく見ゆる 春の淡雪
 新古今集にある歌で、この歌を由来として『下萌え』が春の季語となったとの説もあります。ひな祭りに飾られるひしもちは、下の緑が草、白は雪、桃色は桃の花を表しているとも言われます。大地から草が萌えいでる様を下萌えといいますが、和菓子の名前にもよく使われます。

 早春に咲く花は草丈も低く、見過ごしてしまいがちなものが多いのですが、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、アオイスミレ、ナズナ、ハハコグサ、タネツケバナなど数多くの花が次々に咲き、色も青、紅紫、白、黄色など多彩です。ふと気がつけば足下に春が来ています。

 雑木林の林縁では、ミヤマセセリを見かけるかもしれません。幼虫で冬を越し、春いち早く蛹になり、成虫となったものです。ヤマツツジなどの葉の上でひなたぼっこをしている小さなコツバメは、蛹で冬を越しました。成虫で冬を越したテングチョウ、キタテハなどにも出会えるかもしれません。芽吹き間近な木々の間から、ウグイスのさえずりも聞こえてきます。春を歌っているように。


   アオイスミレ

    ハハコグサ

     コツバメ


 積雪の状況について2008年2月9日
                                
 8日の午後から深夜まで降り続いた雪は9日早朝にはやみました。
 9日は日差しが出て今現在(9日14時)園路の雪はほとんど消えています。
 ただし、日陰部分はまだ残っている場所もありますので、気をつけてください。
 
 特に早朝は、融けた雪が凍結しており、滑りやすくなっている場所もあると思いますので
 十分、ご注意ください。

 前回と同じ話になってしまいますが、足元にお気をつけて散策を楽しんでください。
                     
                 

              センターから西の広場に向かう道。 14時現在の写真です。



 積雪の状況について(2008年2月5日)
                                
 週末の雪は一日中、降り続きましたが、昨日の天気でだいぶ消えてなくなりました。
 センター周辺の園路上の雪はほとんどなくなっていますが、日陰部分はまだ残っている
 場所もあります。
 いきものふれあいの里スポットは、日陰部分に雪が多く残っていますのでご注意ください。
 特に早朝は、融けた雪が凍結しており、滑りやすくなっている場所もあると思いますので
 十分、ご注意ください。
 
                     
                  スポット2の雪                 荒幡富士登山道の雪


 これから、晴れが続くと、道がぬかるんできますので、散策時はなるべく靴底に凹凸のある
 靴で歩かれるのが良いと思います。
 
 荒幡富士の山頂に登る道には、まだ雪が残っており、凍結していますのでお出かけの際は
 お気をつけください。(特に下りはご注意ください。後ほど、センタースタッフが雪かきに行ってきます!)
 また、今日は荒幡富士から富士山は、雲がかかって良く見えませんでした。
 これから少しずつ、気温の上昇してくると霞がかかってきます。もうしばらく気温の低い日が
 続くと思いますので残りのチャンスに見にいらしてください。

 今週末も雪の予報がでていますが、随時、情報をお知らせしていきますのでをご覧ください。



ヒメカンスゲ(「広報ところざわ2月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

2月は1年でもっとも寒い時季ですが、12月の冬至のころに比べ、下旬にもなれば日の入りは、約1時間遅くなります。日差しは日ごとに春を感じさせてくれるようになっています。

 冬越しに来ていた野鳥たちも次第に落ち着かなくなり始めます。少し暖かい日には、モズやシジュウカラのさえずりも聞かれ、エナガは巣作りを始めています。

 足もとに目をやると、ヒメカンスゲ(姫寒菅)が、常緑の細い葉の間から、花を咲かせています。地味ですが、よく見るとけなげというか、可愛いものです。花粉は風に運んでもらうので、虫があまりいない時季に花を咲かせても心配ありません。花穂の先端に咲いているのは雄花で、揺らすと花粉が煙のように舞い上がります。下の方にあるのが雌花で、雄花が先に咲くようです。

 2月19日は『雨水』。雪に替わり雨が降るようになり、植物も芽吹き始める頃と言われますが、狭山丘陵でもニワトコやモミジイチゴなどが芽吹き始めることでしょう。


            ヒメカンスゲ

             シジュウカラ


今日の荒幡富士(2008年1月27日)
                                
 朝からくっきりと見えていた富士山、センタースタッフが巡回をした10:00頃もよく見えていました。
 夜が寒くて、星がよく見える次の日の朝はオススメですので、防寒対策をしっかりしてぜひお出かけください。
 
 *写真では再現できませんでしたが、はっきりとした青空と白い富士山、手前の緑地がすばらしくきれいでした。
  (今回も情報のアップが遅くなってしまいました・・・スミマセン!)

                  
                  

                     朝の澄んだ空気に富士山の姿がはっきり見えました!
今日の荒幡富士(2008年1月17日)
                                
 出勤時には、雲がかかって見えなかった富士山でしたが、センターの閉館前に
 荒幡富士に出かけたところ、夕焼け空の中、シルエットを見ることが出来ました。
 なかなか夕方に荒幡富士に出かけることがないのですが、日中に見かける富士山と
 趣が異なってきれいでした。
 昨夜は、初雪が降りましたが、まだまだ気温の低いこの季節が富士山の姿を見るチャンス
 ですので、ぜひお出かけください。(周辺には街灯が少なく、暗いので夜はお気をつけください)
 
                  

                     夕焼けの中に富士山の姿が見えました!
  

子年に寄せて(「広報ところざわ1月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

子年は十二支最初の年。知恵者とされるネズミですが、狭山丘陵には、カヤネズミ、ハタネズミ、アカネズミなどがいます。ネズミをはじめ、普段あまり目にすることのない生きものたちが、たくさん暮らしています。

 よく目にすることができるのは、名前に『ネズミ』のつく植物です。木ではネズミモチ。草ではネズミガヤ、ネズミノオ、ネズミムギなど。ネズミモチは生け垣に良く植えられ、この時季ネズミの糞のような黒い実を付けています。

 平成6年に開館した当センターですが、約5.2haの狭いエリアでも増えた植物や、あるいは姿を消した植物があります。冬越しにやって来る野鳥も年によって種類に変動があります。
 昨年はドングリがどこでも豊作だったせいか、カケスが山から下りてくるのが遅かったようです。冬を迎え、センターエリアに野鳥たちの声がたくさんするようになって、「今年も来てくれたね。」と安心しています。


     カヤネズミ

   カヤネズミの巣

      カケス


今日の荒幡富士(2007年12月12日)
                                
 8時30分出勤時にははっきりと見えていた富士山でしたが、センターの開館準備をしてから出かけたところ、
 すっかりシャッターチャンスを逃してしまいました。
 富士山全体に、しっかりと雪が積もって、とてもきれいでした。
 皆様も富士山を見るならば9時前後がオススメです。
 ぜひ、荒幡富士登山と遠方に見える富士山を楽しんでください。
 
                  

                      真ん中にうっすらと富士山の姿が・・・
  
  次は皆様にきれいな富士山を見ていただけるように、チャンスを逃さないようにしたいと思います。


冬のにぎわい

 今年もいよいよ最後の月となりました。いつまでも暖かい日が続いたと思ったら、急に寒い日が続き、各地で早々に雪の便りが聞かれました。12月7日は大雪。12月上旬に黄葉が見頃を迎えているこの辺りでも、今年は年内に雪の便りが聞かれるでしょうか。

 この時季、荒幡富士から本物の富士山が見られる日も増えます。空気の透明度が上がり、星もきれいです。それに加えて冬は明るい星が多く見られるので夜空は賑やかです。今年は12月15日午前3時頃に、双子座流星群がピークを迎えると予想されています。

 昼間賑やかなのは野鳥たち。アトリ、イカル、ミヤマホオジロなど、ここ数年、いつもは来ない、その年の『お客様』とも言うべき野鳥が一群れセンターエリアにやってきています。今年もお客様の一群が来るかどうか楽しみです。ただ、今年はどこも野鳥が少ないという情報が入ってきているのが気になるところです。

 木の実も少なくなってきましたが、林床ではヤブコウジやカラタチバナが、赤い実を付けています。足下をひらひらと飛ぶフユシャクの仲間も見られるようになってきました。

 12月22日は冬至。『光の春』を迎えますが、季節はいよいよ冬本番です。


            イカル

     ヤブコウジ

雑木林の冬支度 (2007年12月4日)

 すっかり色づいた雑木林。
 センターから西の広場に向かう道は黄色に変わった葉っぱが目立つようになりました。
 足元に目を移すと、黄色だけではなく、赤やオレンジ、などの様々な葉っぱで埋め尽くされています。
 もうしばらくすると、北風によって葉も散ってしまいます。雑木林の秋色を見るなら今がチャンスです。
 みなさんのお越しをお待ちしております!
  

     

     センターから西の広場へ向かう道・・・                 色とりどりの葉っぱ



今日の荒幡富士(2007年11月23日)
                                
 木枯らし1号も吹き、寒くなってきた今日この頃、空気が澄んできて天が高く感じます。
 今朝の巡回時には、荒幡富士の山頂から富士山(3776m)の姿を見ることができました。
 富士山の山頂には、しっかりと雪が積もり、冬が近づいてきているのを感じさせます。
 
                  
冬の足音(「広報ところざわ11月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

 11月8日は立冬。晩秋から初冬へと季節は移ります。晩秋と言えば『紅葉』を思い浮かべる人も多いかと思いますが、やっとニシキギやケヤキなどが色づき始めたばかりです。

 冬の使者とも言うべき『木枯らし1号』は、立冬の頃吹くことが多く、昨年は東京で12日に吹きましたが、気温が高めだったせいか、吹き散らすほど紅葉(黄葉)が進んでいなかったようです。今年もそのようで、スズメバチの仲間も健在で、油断が出来ません。でも、いつの間にか、チョウの姿が少なくなり、クロアゲハや、アゲハ、イチモンジセセリなど目にしなくなりました。エンマコオロギの声も聞こえなくなっています。ジョロウグモもめっきり数を減らしました。

 花も少ないですが、アキノウナギツカミ、コウヤボウキ、ヤクシソウなどがまだ残り、所沢市の花チャノキが咲いています。ふと気がつくとヤツデも花を咲かせ、オオハナアブが蜜を求めて来ています。
 センターでも、シベリアから渡ってきたジョウビタキの声が聞こえてくるようになりました。
 「カカッ、ヒッヒッ…ヒッヒッ。」


      ケヤキ

    コウヤボウキ

     ヤクシソウ


今日の荒幡富士(2007年10月21日)
                                
 久しぶりにセンター近くにある荒幡富士の山頂から富士山(3776m)の姿を見ることができました。
 富士山の山頂付近には、うっすらと雪が積もり、冬が近づいてきているのを感じさせます。
 ただ、センターの周りは、10月中旬まで暖かかったため、少しずつ秋らしくなってきているといった感じです。
 これから気温が下がり、空気が澄んでくると富士山の姿もよく見られるようになってきますので、センターホームページでは、定期的に荒幡富士山頂からの様子をお伝えしたいと思います。どうぞお楽しみに!

                  

秋風渡る(「広報ところざわ10月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

 秋本番を迎える10月。暦の上では9日が寒露、24日が霜降と、いかにも涼しげです。
  23日は十三夜。月も冴え返ることでしょう。

 月夜と言えば鳴く虫。草原や林で夏から鳴き始めていますが、テンポや強弱などが気温に左右されるので、エンマコオロギ、セスジツユムシなど、今こそ『秋の風情』を感じさせてくれます。
 風に揺れる、ススキ、アブラススキ、ササガヤ、コブナグサといったイネ科の植物。
コブナグサは、黄八丈の黄色染めに古くから使われてきました。小さな葉を鮒に見立てて名前が付いたそうです。

 アキアカネなどのアカトンボたちが秋空を飛び、ジョロウグモは、『秋の女王』にふさわしく、芸術とも言える巣を張っています。

 カケス、ヤマガラに続き、ジョウビタキなど冬越しのために移動してくる鳥も集まり始めます。
 星空も秋本番。空高くにはペガスス座の秋の四辺形。宵のうちは西空に夏の大三角も見えています。秋の夜長に星空を眺めるのも楽しみの一つです。


  セスジツユムシ

    コブナグサ

     ヤマガラ


スズメバチに注意!  

狭山丘陵も少しずつ、秋めいてきました。
この時期になると、「スズメバチ」の活動が活発になってきますので、散策などをされる際には十分ご注意ください。 「スズメバチ」は、人間に出会うとすぐに攻撃してくるわけではありませんので、以下の「ハチに刺されないために」をお読みになってあせらず冷静に対応をしてくださいね!

   

☆ハチに刺されないために・・・☆
(1)ハチが飛んできたり、体に止まっても「振り払わない」!(飛び去るまでじっとしていましょう!)
(2)ただし、1匹だけでなく、たくさんのハチが飛んできたら、近くに巣などがある可能性がありますので無理に進まずに、来た道を戻ってください。
(3)まだ暑い日も続いていますが、野外を散策される際には、長袖・長ズボン・帽子をかぶるようにしてください。

●センターでは、みなさんにスズメバチについて、もっと詳しく知っていただくために「生きているスズメバチ」を飼育展示しています。野外では、なかなか近くでじっくりと観察する機会がないと思いますので、興味のある方はスズメバチに会いにいらしてくださいね!
また、昨年は11月初旬くらいまで、スズメバチが飛んでいる姿を確認していますので、ハチに注意しながら、初秋の狭山丘陵の自然をお楽しみください♪


イチモンジセセリ(「広報ところざわ9月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

 暑さ寒さも彼岸までとはよく言われますが、9月は二百十日、白露、彼岸、秋分の日と、暦は秋の深まりを感じさせます。

 ユウガギクやカントウヨメナは、7月頃から咲いていますが、初秋の風にこそ似合います。草原(くさはら)にはワレモコウ、ツリガネニンジン、ノハラアザミなどの花が見られます。

 残暑は厳しくても、日暮れが次第に早くなり、真夏にはあまり目にすることの無かった鳥やチョウの姿も増えます。夏の間山の方に行っていたアキアカネも帰ってきました。

 庭にも色とりどりの花が咲き、小さなチョウが蜜を求めてやってきます。よくガと思われがちですが、セセリチョウの仲間たちです。中でもイチモンジセセリは9月頃に一番数が増え、場所によっては大発生して、群で移動する姿が見られることがあります。吸蜜している時に翅(はね)の模様が観察しやすく、後翅に白い点が一列に並んでいたら
イチモンジセセリです。
 幼虫の食草は、ススキなどのイネ科植物で、葉を綴った巣の中で暮らし、稲の害虫として駆除の対象にもされますが、生息環境も幅広く、もっとも身近なチョウと言えるでしょう。


   イチモンジセセリ

    ユウガギク

    ノハラアザミ


セミの仲間たち(「広報ところざわ8月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

 夏の主役はやはり虫たちと言えるでしょう。中でも一番夏を楽しんでいるかのようなセミ。
5月頃のハルゼミに始まり、最後に出るツクツクボウシは秋口まで鳴いています。

 最近では、関東より西の方の暖かい地方にしかいなかったクマゼミも増えてきたようで、
賑やかさが増しています。
 同じセミでも、早朝や夕方、日中陽が陰ると鳴き出すヒグラシはむしろ涼しげで、愁いすら含んでいます。
もっとも数が多すぎなければの話ですが。

 セミの仲間で、静かな虫はさらに多く活動しています。シロオビアワフキ、クサギカメムシ、アカスジキンカメムシ、
ツマグロオオヨコバイ、アオバハゴロモなど見過ごされがちな虫たちです。

 虫たちの活動は活発で、チョウやガも幼虫期のものが多く、木々は葉を食べ尽くされないように、盛んに森の香り
とも言えるフィトンチッドを発散させ、虫たちを退けようとしています。花は少ないですが、クサギ、ナンバンギセル、
早朝や夕方なら白いレースのようなカラスウリの花が咲いているかもしれません。

 健康にも良いと言われるこの『森の香り』を楽しみながら、夏こそ緑の中で、生きものたちとの出会いを楽しんでみてはいかがでしょう。


      ヒグラシ

  アカスジキンカメムシ

   ナンバンギセル


ヤブカラシ(「広報ところざわ7月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

 7月は夏のイメージですが、実際は梅雨の盛りから終期に当たり、七夕も星の見られない年が多いです。
織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)も旧暦か、月遅れの方が空高く輝くようになり、全国的にもこのころ七夕祭りを
するところは珍しくないです。

 この時季、林縁では鮮やかな朱色のヤブカンゾウ、林の中ではヤマユリの香りにはっとさせられます。
同じユリ科のヒメヤブランは足下で可憐に上向きの花を咲かせています。

 身近に目にするヤブカラシ。人間にとっては厄介者に思われがちですが、アオスジアゲハなどチョウをはじめ
コアオハナムグリやさまざまな昆虫が次々訪れます。緑色の4枚の花びらと雄しべは午前中に落ち、午後からは
雌花の働きをします。盛んに蜜を出し、虫たちが、他から花粉を運んできてくれるのを待っています。でも、実ることはまずなく、根茎から増えていきます。そして藪を枯らすほどの繁殖力からその名が付けられたそうです。


   アオスジアゲハ


ヒメヤブラン

     ヤブカラシ




風に揺れる銀の穂チガヤ(「広報ところざわ6月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

 今年は6月22日が、一年中で最も昼の時間が長い夏至です。日本では梅雨のうっとうしいイメージがありますが、ヨーロッパでは心地よい西風が吹き、北欧では盛大に夏至祭が行われます。

 雑木林や野原などでは、花が少し落ちつき、静かな感じになります。そんな中、河原や野原に揺れる銀の波。これが茅(チガヤ)です。5月頃出始めた花穂は甘みがあり、『茅花(つばな)』と呼ばれ、万葉集にも歌われ、古くから甘味として食べられてきたようです。端午の節句に食べる粽(ちまき)は、もとはこの葉でくるんだ(茅巻き)(ちまき)から呼ばれるそうです。茅の輪くぐりの神事にも使われて来ました。
 身近な草で、外国ではやっかいな雑草とされている所もありますが、日本では減ってきています。

 上の方に目をやると、ウワミズザクラの実は少し朱に色づき始め、低木のウメモドキの花が咲いています。林縁ではホタルブクロやオカトラノオ。林床ではオオバジャノヒゲやイチヤクソウがそっと咲いています。太陽が顔をのぞかせると、オオミドリシジミや、ハンノキの林ではミドリシジミのキラキラと飛ぶ姿が見られるかもしれません。


      チガヤ

    ホタルブクロ

     ミドリシジミ


風薫る(「広報ところざわ5月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

 5月はゴールデンウイークまっただ中からのスタート。季節は夏へと向かいます。

 足下にはチゴユリやニガナ、シロツメクサなどの花々。木々は緑の葉を広げ、エゴノキ、ガマズミ、ネジキなどの白い花が咲きます。

 北の国へ渡るツグミ。南の国から渡ってきたカッコウやオオルリ。野鳥たちも季節の変わり目を告げているかのようです。
 昨年の秋、南の国へ渡る途中のサンコウチョウが、センター周辺に立ち寄っていきました。今度は「帰ってきたよ。」と立ち寄ってくれるでしょうか。

 チョウも成虫で冬を越した、テングチョウがまだ見られるかと思えば、さなぎで冬を越し、羽化したばかりのキアゲハが飛んでいたりします。ヤマツツジの花にクロアゲハやカラスアゲハなどの黒いアゲハが蜜を吸いに訪れる姿も見られるようになります。これから6月にかけてチョウはぐっと種類も数も増えていきます。

 青嵐、風薫ると言えば爽やかですが、夏嵐、メイストームと呼ばれる荒れた天候にもなるこの季節。やはり五月晴れが待たれます。


チゴユリ

エゴノキ

キアゲハ

紫華鬘(むらさきけまん)(「広報ところざわ4月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

 4月。新年度の始まりです。雑木林でも新しい命の巡りが動き始めています。林床ではスプリング・エフェメラル(春の短い命)と呼ばれる植物たちが花を咲かせます。代表的なものは氷河期の生き残りと言われるカタクリですが、昨今の気温の上昇にこれからが心配になります。
 狭山丘陵で目にすることが多いのは、紅紫色のムラサキケマンです。『華鬘』とは、仏壇の欄間(らんま)などを飾る装飾具のことです。有毒植物ですが、これを食草とするチョウにウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)がいます。卵で冬を越して2〜3月頃孵化(ふか)して、冬から出ている新葉を食べ始めますが、食痕は目立ちません。このチョウも氷河期を生き延びたと言われています。狭山丘陵ではあまり出会えないチョウですが、食痕がないかとじっくり見ていると、思わぬ発見があるかもしれません。
 やはり食草で、同じケシ科のジロボウエンゴサクは、スミレを太郎坊と呼んだのに対して次郎坊で、花をひっかけて遊んだことによるそうです。お花見といえば桜(ソメイヨシノ)のイメージが強いですが、足下にも可憐な花が色々咲いています。



ムラサキケマン


スミレ

ウスバシロチョウ
(ウスバアゲハ)


サクラサク!

 4月が近づいてきました。暖かい日に油断していたら、急に寒い日がやってきたり、生き物たちも、急な温度変化にびっくりしたのではないでしょうか?

 ここ最近、私たちが花が咲くのを今か今かと待っていた木があります。センターの入り口にある「陽光(ようこう)」というサクラです。センターエリアで、一番最初に咲き、春の到来を感じさせてくれるサクラです。
 この「陽光」も先日から少し暖かい日が続き、開花がすすみました。今年は、昨年の天候があまり安定しなかったためか、花つきがあまりよくありませんが、現在7分咲きです!
 週末のお天気が少し悪くなりそうなので心配ですが、ぜひ、センターの入り口を彩るサクラを見にいらしてくださいね!


センター入り口にある陽光

センター入り口の一番日当りの
よい所に注目!

春がやってきたという感じですね!


アカガエルさん

出てきましたよ。アカガエルさん。
このカエルさんはまだ寒いうちに、冬眠から起きて、卵を産みにやってきます。
卵を産んだら、また春まで休眠(春眠)します。カエルの卵を見ると、「あ、もうそろそろ春だなぁ!」と思います。

センターのえさ台付近にある水場で、2月22日に1つの卵塊(らんかい)が見つかりました。
このように丸くひとかたまりになっているのが、アカガエルの卵の特徴です。(おそらくこの卵はニホンアカガエル…。)


2月22日のたまご。

3月1日のたまご。

3月1日に確認したら、うっすらオタマジャクシっぽい形が見え始めていました。
たくさんの命がここから生まれますが、大人のカエルになれるのは、きっとわずか…。
アカガエルさんを見かけたら、「カエル!きゃー!」とは言わずに、どうか見守ってあげてくださいね!


目覚めの春(「広報ところざわ3月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

 弥生三月春うらら。『弥』はいよいよ、『生』は草木が生い茂ることを意味するようです。早春から春本番へ。日ごとに明るさを増す日差しとともに、芽吹きやつぼみ、日々新しい発見があります。

 冬の気温が高めになってきたせいか、早春に咲く赤紫のホトケノザ、紫のオオイヌノフグリなどの花が12月頃から見られますが、本来はこれからが小さな花たちの輝く季節です。風に花粉を運んでもらうスギ、ヤマハンノキ、草ではヒメカンスゲなどは、まさに早春に花を咲かせています。ヒサカキはいち早く活動を始めた虫たちに、独特の臭気で開花を知らせているようです。

 今年はひなまつりの翌日が満月ですが、おぼろ月と言うよりは、まだ冬の凛とした夜空に月が浮かぶことでしょう。とは言え、3月も終わり頃になれば、このあたりでも桜の開花の便りが聞かれるかもしれません。草木は目覚め、虫も野鳥も活動的になり、眠っていたような雑木林は、にわかに活気づいてくることでしょう。そして、狭山湖などで冬を越したカンムリカイツブリ、マガモ、コガモなどは、北の国へと旅立っていきます。



朝もやの雑木林

おはようございます。
朝、さくさくと落ち葉を踏みしめながらセンターに向かう途中で、こんな景色に出会いました。


朝日が木々の間からこぼれて幻想的な風景にしてくれています。
素敵でしょう?
まだ少し朝は寒いけれど、朝の散歩も楽しいものですね。
これから少しずつ雑木林も春の訪れが楽しめる時期になっていきます。
どうぞ、遊びにいらしてください。


鶯神楽(うぐいすかぐら)(「広報ところざわ2月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

二月、『如月(きさらぎ)』は、もう一枚衣を重ねてきたからとも言われる最も寒い頃ですが、草木が生え始める『生更木(きさらぎ)』からだとも言われます。
この頃咲く花に梅を思い浮かべる人が多いことでしょう。寒さに耐えて咲くため、常緑の松や竹と並び、おめでたい木とされてきました。

雑木林の中ではウグイスカグラが可憐な花を咲かせています。
12月頃からちらほらと咲き始め、春に盛りを迎える低木です。
この木でウグイスが神楽(かぐら)を舞う様に見えるから名付けられたとか、ウグイスがさえずり始める頃に咲くからなどと言われていますが、定説はありません。6月頃に甘い実が赤く熟し、古くから庭にも植えられてきました。

今一番目につくのは、カケスやルリビタキなど冬越しにやってきている野鳥たちですが、この時季ならではの観察として冬芽があります。派手さはありませんが、小さくてもしっかり自己主張していることに驚きます。よく見ると、コナラの枝に、オオミドリシジミの卵が見つかるかもしれません。ここにもしっかり冬を生きている命があります。
防寒体制も整えて、冬のいきもの探しはいかがでしょう。


↑ ウグイスカグラ

↑コナラの冬芽

↑ルリビタキ♂




今日のお客様(2007.1.14)

センターでは12月末より、食べ物の少ない冬のみエサ台を設置しています。
エサはひまわりの種と、ヒエとアワ。
餌付けにならないように、朝と夕方の2回にわけて、決まった量をおいています。

今年は山の方にエサが少ないのか、例年と比べるとセンターエリアでも見られる鳥の種類や時期がちょっと変わっているようです。

ちなみにエサ台設置の後に約2週間エサ台付近で調査を行った結果、こんな鳥たちを見ることが出来ました。

コジュケイ、キジバト、コゲラ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、シロハラ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、カシラダカ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、カケス

他にもトラツグミやミヤマホオジロも確認されています。
いつまで遊びに来てくれるかな?

ミヤマホオジロ♀

常盤木(ときわぎ)(「広報ところざわ1月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

お正月飾りに使われるユズリハ。西日本に多い常緑の木ですが、庭や公園に植えられ、センターエリアにも野生化しています。春に出た新芽が伸びると古い葉が落ちるので、『譲葉』と名付けられ、成長した子どもに後を譲るのにたとえ、おめでたい木とされます。

常緑樹は、冬でも変わらず緑の葉をつけていることから、『常盤木』とも呼ばれ、燃料などとして生活に使われた落葉広葉樹のクヌギ、コナラに相対する存在として、神聖視されてきました。神様に供えるサカキやヒサカキをはじめ、クスノキ、アラカシ、シラカシ、スダジイなど、神社やお寺によく植えられています。

明治神宮の森も計画して作られた常緑樹の茂る森です。シラカシなどは防風林として、民家の周りに植えられてきました。もちろんそれらの木になる実は野鳥たちの冬の大切な糧になります。

虫たちが冬越しでほとんど姿を見せない中、一番目だつのは野鳥です。ジョウビタキやモズは人の近くで冬を越し、少し林の中に入れば、ルリビタキやシロハラ。
シジュウカラ、コゲラなどは群を作っていますが、時にはヒガラも混ざっているかもしれません。




センターで会いましょう


寒くなり、すっかり冬の装いになってきたいきものふれあいの里センター。
あたりは木の葉っぱもだいぶ落ちて、だいぶ鳥が見やすくなってきました。
冬鳥たちもいろいろと姿を見せてくれています。

 ↑ルリビタキ♂          ↑シロハラ      ↑ウソ♂

運がよければ、ウソやルリビタキ、ジョウビタキやツグミ、シロハラ、カケスなどの冬鳥たちが、センターエリアで観察できます。センターは12月29日〜1月3日まで年末年始休館になりますが、エリアの散策は自由に出来ますので安心してお出かけくださいね。
外は寒いですが、楽しい出会いがあるかもしれませんよ!



師走の色(「広報ところざわ12月号」掲載予定だった「ふれあいの里だより」より)

晩秋といえば11月のイメージがありましたが、狭山丘陵あたりでは最近、12月上旬になってきたようです。
木々は紅葉し、最後の輝きを見せるなか、落葉も進んでいます。
黄色く色づいたアオハダ、赤はニシキギやイロハモミジ。コナラやクヌギは主に茶色。僅かな風にも色とりどりの葉が舞います。落ち葉の間を縫うように冬に成虫になるガ、クロスジフユエダシャクもひらひら飛んでいます。
周辺の畑などには一面霜が白く輝く日も多くなってきました。12月7日は大雪、22日は冬至。暦通りに雪がちらつくこともあります。

日溜まりでは成虫で冬を越す、ムラサキシジミが見られることがあるものの、昆虫の姿を目にすることは少なくなりましたが、冬越しに来る野鳥の数は増え、賑やかになってきました。薮の中にはウグイス、林内では少ないドングリを探しているのかカケスが騒いでいます。落ち葉をひっくり返して虫を探すシロハラの姿もあちこちで目にするようになりました。周辺の畑や民家の方からはモズの声が聞こえ、林の中ではルリビタキが鳴いています。

今年はセンター周辺でも木々の実りが少ないですが、林床にはヤブコウジやカラタチバナが赤い実を付けています。
何かと心せわしい『師走』ですが、冬色に変わっていく雑木林を散策してみるのも息抜きになるのではないでしょうか。




雑木林で遊びませんか?

みんなに雑木林のことを知ってもらって、雑木林をもっと好きになってもらたいと思い、
雑木林に関する展示をご用意しました。

雑木林のパズルや、はっぱのこすりだし、はっぱのトランプカードがあります。
楽しみながら、雑木林のこと、知ってくださいね。

↑パズルは結構難しいぞ〜!    ↑トランプで遊べるように、机と椅子も用意しました。



11月4日の誕生日祝い

11月4日の夕方、緑色のマユの中から出てきたのはウスタビガの♀!


5日に一日センターの中で、みんなにお披露目してから山に帰りました。
蛾になってからは、あまり飛ばず、フェロモンでオスを呼んで子孫を残すのだそうです。
いい相手が見つかったらよいのですが…。どうかしら?



晩秋の輝き
(「広報ところざわ11月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

 11月3日は栗名月とも言われる十三夜。
 7日は立冬。季節は冬へと向かいます。

 『晩秋』という言葉には寂しい響きもありますが、花が少なくなる中、ヤクシソウが静かに咲いている姿を見つけたり、様々な『色』に出会えたりと、楽しみな季節でもあります。

 最低気温が7〜8℃を下回るようになると紅葉が始まるとか。センターは夏でも町中より数度気温が低いですが、去年の記録では、11月中旬頃その条件を満たすようになります。
今夏は日照不足だったので、色は期待できないかもしれませんが、いかがでしょう。

 成虫で越冬するムラサキシジミやキチョウなど以外のチョウは、11月でぱったりと見られなくなります。
 カタバミを食草とするヤマトシジミ。カタバミは冬でも枯れなくなってきましたが、いつまで見られるでしょうか。

 日ごとに増える冬越しにやってくる鳥たちに、ムラサキシキブは紫、ウメモドキやガマズミは赤、ヒサカキは黒紫色と、木々の実は様々な色に熟し、種を運んでもらうのを待っています。




本日のお客様(2006.10.12)

 本日、オオルリの♀がセンターのバルコニー側の林にお目見え。
 木に止まった後、下の池で水浴びをして帰られました。
 旅の途中の休憩でしょうか?
 鳴いてくれないので、なかなか気づけなかったよ…。

 またのご来館をお待ちしています!

 ※気づいた職員がデジカメと双眼鏡でその姿の撮影に成功!


秋のたより
(「広報ところざわ10月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

 スポーツの秋、行楽の秋、読書の秋、実りの秋…。何をするにも良い季節となってきました。
 温暖化の影響か、10月まで暑い日がありますが、空気はさすがにさわやかです。

 アゲハチョウの仲間も今月でほとんど見られなくなり、チョウの数は減りますが、遅れがちな紅葉に先駆け、秋の装いに変わるチョウが目立つ頃となります。
 前翅の黒い斑紋がわずかとなったキチョウは秋型です。キタテハは翅の形に加え色も赤みが増します。赤く成熟したアカトンボ、アキアカネも飛び交います。

 山から降りてくるカケスの数も増え、10月中旬頃からは、狭山湖でも北の国から渡ってきたマガモなどの水鳥たちが見られるようになってきます。

 草花ではカントウヨメナやノコンギクなどキク科の花が目立ち、木の幹を這い上り、キヅタも花を咲かせます。
 実りの秋にふさわしく、ヒヨドリジョウゴ、クサギ、オトコヨウゾメと草や木の実が秋の陽に輝く中、のんびりと散策はいかがでしょう。



本日のお客様(2006.09.29)

 本日、ニホンアカガエルさんがご来館されました。
 
 しかも裏口に。(微笑)
 
 お客様、申し訳ございませんが、センターの正面入り口におまわりいただけますか?



ナガサキアゲハを確認!(2006.09.20)

 最近、関東地方でも目にすることが多くなったアゲハチョウです。
とうとう、センターエリアでも9月15日に確認されました。

  よく、クロアゲハと間違えることもありますが、他のアゲハとちがって、
後翅(こうし)に*尾状突起(びじょうとっき)が無いことと、全体的に他のアゲハより大きくゆったりと飛び、翅(はね)の付け根に朱色の紋があるのが特徴です。

  幼虫はミカンの仲間を食べるようなので、ユズや、カラタチ、キンカンなどが
植栽されている家から発生している可能性があります。



*約15年前の図鑑によれば、紀伊半島付近が確認の北限だったのですが、
  ここ数年、関東地方を北上中です。

*「尾状突起(びじょうとっき)」:後翅の縁から伸びる尾のように見える部位



本日のお客様(2006.09.12)

 夏の暑さはどこにいったの?と思うくらいにしとしと雨が続き、肌寒い日でした。
 雨の日のお散歩、とばかりに、 ヒキガエルさんが来てくれました。
 ちょっと重めな体でのしのしと歩いて、森にお帰りになりました。
 (重たいから飛び跳ねなかったの?)
 ご来館ありがとうございました!センター職員一同、またのお越しをお待ちしております。



草に露おく頃(「広報ところざわ9月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

 秋の気配は8月から少しずつ現れ始めていますが、まだまだ夏の色の方が濃いようです。空の色にも注意していると秋と夏がせめぎ合っている様子が見えてくるかもしれません。

 日照時間は確実に短くなり、23日は秋分を迎えます。ユウガギクやシロヨメナ、ハナタデ、ママコノシリヌグイ、ノハラアザミなど、色様々な花が咲き、カゼクサやチカラシバなどのイネ科の植物が涼を添えます。

 野鳥は越冬地へ向け、移動の途中です。狭山丘陵周辺では南の方へ渡る途中のキビタキや、山から下りて来たカケスを見かけたりします。

 チョウの仲間にも渡るものがいます。ウラナミシジミは、春から世代交代をくり返しながら、幼虫の餌となるマメ科の花とともに北上を続け、9月頃狭山丘陵あたりで一番見られるようになります。もともと南方系のチョウなので、越冬できるのは近くでは温暖な房総あたりだけで、ここでは終着駅のように命を終えます。




残暑時々秋の気配(「広報ところざわ8月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

 8月8日は立秋ですが、暑さはピーク。セミの声が暑さを倍増させるようにすら思えますが、土の中で何年も幼虫期を過ごし、限られた時間に子孫を残すために精一杯鳴いているのですから、ちょっぴり応援したくもなります。

 夕方土の中からよたよたと這い出てきて、天敵の少ない夜の間に羽化しますが、白く透けた姿は神秘的でさえあります。同じ頃、林縁ではカラスウリが白いレースのような花を咲かせ、夜行性のスズメガの仲間が来て、花粉を運んでくれるのを待っています。日中、クサギにはクロアゲハやカラスアゲハが蜜を吸いに、やはり花が見られる、ヤマハギにはキチョウが、ウマノスズクサにはジャコウアゲハが産卵にやってくるかもしれません。

 8月も中旬になれば、初秋を思わせるナンバンギセルにも出会えることでしょう。上空には秋の気配が訪れ、アブラゼミからツクツクボウシにセミの主流も変わっています。




暑中を楽しむ
(「広報ところざわ7月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

 梅雨明けが待たれる頃ですが、暦の上では暑中となり夏本番です。

 シジュウカラの今年2度目の雛も巣立ち、真夏に向かうにつれこのあたりは野鳥の声よりセミの合唱が大きくなり、主役は虫たちになります。動くことの出来ない木は葉を食べ尽くされないように、虫たちの嫌がる臭いを発散させます。これが森の香りとも言えるフィトンチッドで、人間はこの香りに癒されながら散策が出来ます。

 草はらや林縁では目立つ蛇の目模様が特徴で、次第に数を減らしているジャノメチョウを見かけるようになります。

 近くにはヤブカンゾウの鮮やかな朱色の花。林の中ではヤマユリ、トウギボウシ、足下にはジャノヒゲやヒメヤブランの小さな花。見た目も特徴も様々ですが、これらはみんなユリ科です。再び野鳥たちでにぎわう秋、小さな花は瑠璃や黒紫色の輝く実に姿を変え、鳥たちを迎えることでしょう。

 木の花はほとんど咲き終わったこの時季、リョウブが涼やかに白い花穂を揺らす中、森林浴を楽しんでみてはいかがでしょう。




緑滴る6月
(「広報ところざわ6月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

 夏本番を前に雨が大地を潤す季節ですが、一年中で最も昼間の時間が長い夏至を迎えます。木々はいよいよ緑を深くし、濡れた葉の上にミスジマイマイなどのカタツムリの仲間がいたりします。

 晴れた朝には梢付近をキラキラとオオミドリシジミが飛ぶ姿も見られるでしょう。クリの花にはアカシジミやウラナミアカシジミが翅を休ませていることも。これらのチョウはゼフィルスと呼ばれるシジミチョウの仲間です。

 林内では落ち葉の間から葉緑体を持たない、ギンリョウソウの不思議な花。
 似てはいませんが同じ仲間のイチヤクソウも咲いています。民間薬とされたことから『一薬草』の字が当てられますが、ドクダミは、薬効性に勝るのか、『十薬』と呼ばれます。

 これらの白い花以外に青や紫のツユクサ、ホタルブクロ。ユリ科のオオバジャノヒゲも咲き始めます。

 ムラサキシキブや卯の花と呼ばれ親しまれてきたウツギが咲き、林縁ではオカトラノオが白い花穂を揺らす中、夏を告げるかのように長旅から帰ってきたホトトギスの鳴き声も聞かれます。




ハルゼミの歌
(「広報ところざわ5月号」掲載の「ふれあいの里だより」より)

 5月2日は八十八夜。狭山丘陵あたりでも茶摘みが行われる頃です。
 5日は端午の節句、そして6日は立夏。季節は初夏を迎えます。

 丁度ゴールデンウイークの真っ最中。お天気が気になります。この頃ハルゼミが鳴き始めますが、晴れの日以外は鳴きません。すっきりしないお天気が続いた昨年は、「ムゼームゼー」とも聞こえる独特な鳴き声を、ほとんど聞くことができませんでした。ハルゼミはアカマツ林に生息し、アカマツとともに数を減らしています。アカマツ保護のためにまかれる薬剤も命を奪っています。今年はどれくらいこの合唱が聞けるでしょうか。

 輝く緑の中、ミズキ、エゴノキ、ガマズミなど様々な白い花が木々を彩ります。足下では可憐なチゴユリの白い花がみつかるでしょう。ヤマツツジの花にはジャコウアゲハなど黒いアゲハチョウの仲間。梢にはコジャノメなども見られるようになります。


* copylight (C)2006-2007  埼玉県狭山丘陵いきものふれあいの里センター *
*このサイトに掲載している写真等の無断転載はご遠慮ください。*
[ センターについて | いきふれトピック | 行事案内 |リンク・サイトのご利用にあたって| お問い合わせ ]
 
埼玉県いきものふれあいの里センター  埼玉県立狭山自然公園  
 IKIMONOFUREAINOSATO VISITOR  CENTER